スポーツ選手の言語能力

 朝オリンピックに出場する女子バドミントンのインタビューを見ました。20代半ばと30代はじめのダブルスの二人の言語能力は中学生か高校生レベル。ぼく(たち)はその道の達人の極意のようなものを知りたい。しかしスポーツではその道を極めても、後輩たちへならともかく、素人の僕に届く言語表現は出来ないのだなとあらてめて感じました。
 たとえばイチロウなら好き嫌いはともかく、素人にも届く説明をしてくれる。イチロウや桑田のようなとびぬけて体格でない、でも運動能力の優れている選手の方が技能について意識的にとらえているので、言葉にして説明できるのかなと。
 体育会系のスポーツ選手は、「ポンときたらあっと打って」とか、選手なら分かるかも知れないが、自分の卓越した技術を身体的なレベルか感覚的にしかとらえていないので伝達できない。それって不伝の孤立した技術なのでしょうね。それも天才的な技とか言って終わりにしてしてしまう。
 でも普通に考えれば、自分の現時点での技術の出来不出来を意識的にとらえないと、進歩しないと言うのは少し言い過ぎだろうか。意識的にとらえるという事は、かなりの部分、言語的に把握すると言う事になると思うのですが。という事は同じ身体能力があれば、自分の現在をそのあるべき未来も見据えて言語的にとらえる事ができる方が、先へ進めると思いますね。