冷静さの勝利

 昨日の深夜は全仏の女子の準決勝、シャラポア(ロシア)×クビトワ(セルビア)の試合を観戦。この二人は昨年の全仏の決勝で対戦し、クビトワが4大大会最初の優勝。シャラポアはまだ全仏には優勝していないのでグランド・スラムを逃した事になる。
 さて昨日の準決勝はシャラポアの勝利で決勝へ駒を進めた。勝因は強烈なショットもあるが不安定なクビトワに対して、サービスも7,8割の力でキープを重要視するシャラポアの冷静さ。
 この冷静な試合運びは、別な視点で見ると淡々とやっているようにも見えるので、観戦している観客からすれば今一面白くないかもしれない。しかし選手の勝敗と言う観点からはかなり重要だと思う。男子のフェデラーも冷静なプレー・スタイルが、ナダルジョコビッチと異なる。
 翻って、スポーツだけでなく、勝とうとすれば冷静さは必須で、楽しもうと思うなら熱くなる気持ちも必要なのだろうか。または冷静に見えるプレーヤーも、熱い気持ちを持ちつつ、勝つためにそれを隠してプレーをするのだろうか。後者だと思いたい。さてシャラポアの決勝の相手はイタリアのエレーニなので念願のグランド・スラム達成の可能性は7割くらいか。