今週のゼミ

 3年のゼミが9名のうち4名欠席したので、テキストを読むのをやめて、フリーにディスカッションをした。テーマは先週の学会報告から「旅と記録」について。
 まず旅をどう考えるか。それはどのような経験かについて聞いていく。その後はそれについて記述する時に、その記録は旅の正確な再現か、不正確な虚構か。また言葉によって書かれたものはすべて一種の虚構であると言う事をどう思うか。など聞いて意見を出してもらった。
 どうもうまく説明できない。意見をうまく引き出す事ができない。けれどその場で与えられたテーマについてその場で考えて意見を述べるという試みは悪くないだろうと思う。
 映画と見たいと言う希望が多い。ま、英語のテキストを読むよりも楽だと思っているのでしょうね。しかし音楽の時と同様に、勉強になり、ある程度楽しめる映画をセレクトするのがそれなりに難しい。でもそれを考えるのはそれなりに楽しいか。
 4年のゼミの発表はフィッツジェラルドの『ギャッツビー』。原書が難しいので翻訳で解釈をすると言う発表者に対して、それなら翻訳の解釈でしょうという厳しい指摘があった。でもうちの大学のレベルでは翻で読んでの作品の解釈もありだと考えている。それよりも作品を分析すると言う基本的なところが抜けていて、ゼミでは言わなかったけれど個人的にその点について指導(偉そうだけれど)しなくては。