英語の授業

 火曜日の3時限目、木曜日の1・2時限目が「英語講読」というまあ基本的には従来のリーディング中心の授業です。
 この3クラスを学部によって2種類のテキストで授業をしています。問題なのはテキストのレベルで、訳をしていく中で、かなら文法的な説明が必要なテキストのつもりだったのが、思ったよりも簡単で、あまり文法的な説明がなくてどんどん訳が進んでいく。
去年からテキストをワードのファイルに入力して、訳や文法的な説明もそれに書き込んでスクリーンで授業をやっています。利点は同じテキストを2つ以上のクラスで使う時にいちいち黒板に場所しないで済む事。地図や画像で見てもらえば言葉の説明よりはずっと分かりやすい事など。また訂正や説明を追加していく事ができる。場合によってはネットにリンクを張って動画も利用できます。
 今使っているテキストに話を戻しますが。適宜ボキャブラリーの解説もしているのだけれど。また筆者が一人のテキストなので、文体も統一されていると言うよりは変化がないと言える。
 もちろん自分が選んだのだけれど、少し読みが甘かった。講読の目的は読解力の向上という事だが、具体的には講読を受けた学生が、初めて読む英語を辞書を引かずにある程度読めるような力をつける事。そのためには英語のレトリック(これは日本語にも通じる)についても少しだけ説明しています。つまり一般的な読みに通じるけれど、ポイントは繰り返される。しかも変奏して、少しづつ表現を変えて繰り返される。表現は対比・並列・繰り返しによって行われる、などなど。
 この授業を受けた後、出会う英語の文章をある程度読めるためには、多様な英語の表現を経験した方ががいいので、一人の筆者によるよりは、複数の執筆者によるテキストの方がいいと後から気づきました。
 でも後1学期半分と2学期を今のテキストで工夫していかないと・・・