知らなかった

 昨日の「英語文化演習」で2年の女子学生がマリアンヌ・フェイスフルの「ルーシー・ジョーダンのバラッド」について発表しました。これはマリアンヌ・フェイスフルのオリジナルだとずっと思っていましたが、違ったんですね。知らなかった。
 作者はシェル・シルバースタインという詩人、シンガー・ソングライター、絵本作家でした。シェル、女性かと思ったら、シェル(ドン)というむくつけきユダヤ系の男性作家でした。しかも日本でも有名だというシルバースタインの『おおきな木』は本田先生という札幌の英文学研究者が訳していました。後から村上春樹の訳も出ています。他の作品のいくつかは倉橋由美子が、また川上弘美訳の作品もあり、かなり日本の重要な作家に評価されているシルバースタイン。
 この曲は『テルマ&ルイーズ』でも印象的に使われていますが、『モンテネグロ』という映画にも使用されています。何と監督は『スウィート・ムービー』のドウシャン・マカヴェイエフ。どちらの映画も女性の中年の危機といったところが共通しています。