ロードの物語学

 「アメリカ文学における〈ロード〉の物語学」と題したワークショップのお知らせが来ました。
 日本女子大学文学部主催 学術交流企画 公開ワークショップです。詳細はこちら
  
 これはアメリカ文学と文化(映画や音楽も含めて)における「ロード」や「旅」、「移動」について研究する試みまたは論集の企画の一環の様です。
 クーパーの皮脚絆シリーズ(leather stockingというタイトル自体が旅の換喩でしょうね)から、ハックルベリー、そしてマイナーな西部小説を経て、20世紀の転換期の『二十日鼠と人間』、『怒りの葡萄』。20世紀後半のビートニクの『路上』に至るロード・ノベルの系譜があります。
 映画もバディ・ムービー(二人の男性の対立や友情の物語)の一部にロード・ムービーもありますね。『イージー・ライダー』、『明日に向かって撃て』、『スケアクロー』など(アメリカン・)ニューシネマとその後継の系譜。女性二人の道行『テルマ&ルイーズ』も。
 音楽に似たような傾向を見つけるのは少し難しいかも知れない。