映画のインターテクスチュアリティ

 朝何となく『17歳の肖像』を見はじめ、最後まで見てしまいました。ロンドン郊外に住む17歳の女子高校生の年上男性との恋愛と進学の話ですが、役者に興味があって見続けてしまいました。主人公のジェニーを演じるCarry Mulliganはカズオ・イシグロの"Never Let Me Go"で主演した若手女優です。可愛いいようなお笑い系のようなちょっと面白い女優です。でもイギリスの女子高生のグレイのカーディガンなんかはうまく着こなしています。キーラ・ナイトレイ主演の『プライドと偏見』ではキティ・ベネット役で。キーラ・ナイトレイとは"Never Let Me Go"でも共演しています。
 ジェニーのお父さん役にはメル・ギブソンの"Marverick"に(メキシコ系の)ギャンブラー役で出ていたイギリス人俳優。でもスペイン人のお父さんとイタリア人のお父さんの間に生まれたラテン系のイギリス人なので、ジェニーのお父さん役には少し違和感が。
 ジェニーが好きになる30代の男性には『ニュースの天才』で注目されたピーター・サースガード。あんまりかっこいい中年でないところがいいのかな。その友人役のドミニク・クーパーはグラマースクールの生徒と先生の(ゲイ)物語『ヒストリー・ボーイズ』(トニー賞受賞の舞台の映画化)でとっぽい青年役で出ていました。その恋人役のロザムンド・パイクは『プライドと偏見』ではジェーン・ベネット役で。
 ジェニーの通う高校の校長がエマ・トンプソン。適役です、太っていましたが。担任役にはオリビア・ウイリアムズ。『ゴーストライター』では元首相の妻役で。今回は地味なオールドミス的な女教師役なので、後でカッコよく変身するかと思ったら、ジェニーのオックスフォード進学を助けておしまいでした。
 この中でエマ・トンプソンとオリビア・ウイリアムズはケンブリッジロザムンド・パイクはオックスフォード出身と言うから高学歴の女優がたくさん出ている事になります。
 写真は『プライドと偏見』。真中のキーラ・ナイトレイをはさんで左がキャリー・マリガン、右がロザムンド・パイク