タレントの品格

 昨日何となく「ブラタモリ」の再放送を見ていました。文字通りタモリが街をブラリ散策するのですが、このタモリさん、いろんな趣味をお持ちのようですが、『TOKYO坂道美学入門』を出したくらい古地図を持って街を歩き、その歴史も含めての町の変貌と現状?についての造詣が深い。
 そんなタモリが女子アナを助さん(角さんか)のように従え、町の古老や江戸の歴史の専門家とのやり取りが面白い。面白いのはお笑いタレントによる物真似芸も時折はさみながら、相手の知識を嫌味なく引き出すのは、タモリ自身が関心と知識を持っている事が大きな理由の様に見える。
 実は同じお笑い芸人の、それもかなり評価の高い?さまーずの「もやさま〜ず」と比較するとよりその特徴が分かるかも知れない。最近テレビ界に跋扈するお笑い芸人にのなかでは悪くない方かも知れないさま〜ずのマイナーな場所をやはり女子アナと散歩する番組の共通点は多いが、同時にその違いもよく見えてくる。そう言えばナレーションと言うか、画面の外から突っ込みを入れる声が合成だそうで、これが(かなり)嫌いなのも減点の理由です。
 たけし、さんま、つるべなど大物芸人のなかで、こんな番組を作れるのはタモリくらいかも知れないですね。
 僕が見たのは正確には再放送ではなく、未公開映像も含めたスペシャル・バージョンだったようです。
 http://www.nhk.or.jp/buratamori/broadcast/index.html