名古屋でセミナー

 名古屋アメリカ研究夏季セミナー(NASSS)が5年目の最終の時期を迎えました。南山大学を中心に名古屋のアメリカに関する研究者が5年の長きにわたって毎年テーマを決め、アメリカから講演者と院生を招待し、国内の研究者と院生を集めて、この夏の暑い時期に国際学会を開催するプロジェクトを実施した事は賞賛と記憶に値します。
 僕は名古屋大学のNさんから地域バランスを考えて北海道からの助言委員ということで誘われて参加しました。ただ有益な助言をできたかは疑わしいけれど、気持ちとしては応援してきました。
 発表者も地域バランスを考えて、北海道と東北から発表者を推薦し、東北支部の発表者がヒップホップについて話した時には、コメンテーターも勤めました。後から考えると発表に対するコメントというよりも、発表者と同じテーマで、もうひとつの発表をしたような気がして反省しています。
 さて最後の年なので、次年度に向けての委員会もなく、金曜日は3人でホテル近くの焼き鳥屋で旧交を温め、翌土曜日の午前中は、別のNさんと伝馬町にある「蓬莱軒本店」に初めて入りました。11時半開店の30分前に行くと既に客は名簿に名前と人数と書いて、予約の札をもらっていました。ただ外は暑いので、近くの喫茶店で時間をつぶして、いよいよ突入。
 話に聞いていた昨年の値段よりも300円ほど高い「ひつまぶし」を注文。二人でビール中ビン1本をほとんど僕が飲む。そうこうしているうちにうなぎが到着。焦げ目が香ばしくて、①うなぎとご飯だけ、②鰻とご飯に、薬味(あさつき、わさび、のり)、そして③として、出汁をかける。少しご飯を残したけれど、満足しました。
 午後は南山大学に行き、学会に参加。午後は文化・文学部門のアニタ・パターソン教授(ボストン大学)によるパウンドの詩におけるヨネ・ノグチ(野口米次郎)の影響について話す。コメントの巽孝之さんによる西脇順三郎の話などとても興味深く聞く。
 夕方はレセプション・パーティ。
 九州の女性研究者(フォークナー)と北海道支部の鎌田さん・松井さん・上西さん・本荘さんの話などが出る。
 ホテルに帰って、16名ほどで近くの居酒屋。去年の入った店のよう。隣に座った武蔵大学のAさんと翌日はなすイーディス・ウォートンの話など。
 最終日の日曜日は、文化・文学部門のワークショップが二つ。午前中は琉球大学の喜納さんのチカーナ作家のボーダー/ボーダーレスの話。今自分が書こうとしている『越境』ともつながり、興味深く聞く。
 午後のセッションは、飛行機の関係ではしょって一人名古屋駅まで戻り昼食をしたためて、中部国際空港へ。空港へ向かう列車にテニス仲間のSから携帯電話がある。メンバーが足りなかったのだろうか。空港で無料のインターネットが使えるパソコンがあったので、飛行機を待ちながら、これを打っています。けっこう収穫のあったような出張でした。
 明日月曜日は10時から1学期最後(と思うけれど)の教務委員会です。新学年暦の検討経過の報告・審議、ウェッブ履修・採点等の検討がある。それとGPAについて各学部の方針がまとめられたので、それも教務委員会におりてくるなど、忙しそう?