懐かしのウィンブルドン

 全英オープン・テニスが始まりました。4大トーナメントの中でやはり全英が好きです。全豪・全米のハード・コート、全仏のアン―ツー・カーよりも全英の芝が見てて気持ちいいです。正式名、全英ローンテニス選手権大会、通称ウィンブルドン選手権はAll-England Lawn Tennis and Croquet Clubで開催されます。
 ウィンブルドンへはマーブル・アーチからバスで、または列車で行くことが出来ます。僕は2週間で3回行きました。入場はグランド・チケットが1200円くらいだったと思います。それでセンター・コート、ナンバーワン・コートとナンバーツー・コートの指定席以外は自由にみる事が出来ます。当時は雉牟田(妹)と宮城ナナが出ていたような。アンナ・クルニコワが愛くるしくて人気がありました。サンプラスがトップでは、イギリスからはヘンマンが出ていました。
 ヘンマンはイギリスの孝行息子という雰囲気で、両親やフィアンセも地味な感じでしたね。ユダヤ系の労働者階級の出身のような。だいたいスター選手は派手なモデル風の恋人がメディアに出てくることが多いので、逆に印象に残っています。試合が終わったとの、主審席(キャスターが付いて移動できるタイプ)の後ろにある選手の飲み物やサンドイッチが入っている部分を興味深そうに見ていたら、その残った?サンドイッチをくれました。
 3回行った中で、テニスの後、近くのリッチモンドに住む友人を訪ねたのですが、このリッチモンドはウルフがしばらく住んでいた場所です。ロンドンに滞在した事のある同僚は、そのウルフが住んでいたフラットにいたと後から聞きました。
 やはりテニスの聖地の芝(後半になると剥げてきますが)のコートがいいですね。ロンドンにいると至る所に芝生があって、あの適度に雨の降る気候が芝の育成に適していると思いました。試合中に雨で中断すると、センター内のパブで一杯。ゆったりとした時間が流れていました。多少ノスタルジックに回顧しているので美化していますが。