言葉にこだわる

 大学ではメールボックスに入らない配達物は庶務課から取りに来て下さいと言う連絡があります。たいていはアマゾンからの少し大きめの段ボールですが、今回は冷蔵庫に置いてあるという。何かと思ったら最近行った「オゾニコ」というイタリアン・レストランからのものでした。事務の人たちが使っている冷蔵庫なので庶務課の女性が取り出してくれたけれど、自分もそのお店に行ったことがあると言っていました。
 常連とはほど遠いのに、お店特製の季節限定の一品「エゾ鹿肉のサラミ」をもらいました。日曜日は奥さんが法事で出かけましたので、冷凍のピザをメインに、ビール用のつまみとして、サラミを入れて4点盛りにしてみました。はじめてアボカドを買って切りつけ、齧ってみましたがまだ熟していないようで、結局食べずに・・・後はミニ・トマトと搾菜。
 でもアボカドって昔は鰐梨って言われていたのを知っていますか。名前とか言葉に関心があるので、つい?調べてみました。分類上の最初は大層なことに「植物界」で始まります。これはご想像のように「動物界」と区別するものですね。そのあとは「被子植物門」〜「双子葉植物綱」〜「クスノキ目」〜「クスノキ科」〜「ワニナシ属」ときて、種名は「アボカド」となります。ここまでで書いている方も読んでいる方も少し疲れたかもしれませんが、もう少しです?
 学名はPersea americana、和名が「ワニナシ(鰐梨)」、英名がabocadoまたはalligator pearときます。お分かりのように、アボカドの皮がワニの皮に似ているところからalligator pearという名前が出来て、その直訳が鰐梨でしょう。でもおかしいのは梨という綺麗な果物のイメージと鰐というグロテスクで獰猛な動物の合体ですね。さて最後にabocadoはスペイン語で「弁護士」という意味ですが、原産地のアステカの名前である「ahuacatl」が当時のスペイン人にavocadoに聞えたからのようです。知らない言葉を意味と無関係に自国語に置き換えると言う操作なのでしょう。
 忘れていました。サラミは美味しかったです。