破滅的な酒

 前にもふれたけれど忙しいのに?!マイケル・コナリーのジャック・マカヴォイ(Jack McEvoy)もの第2弾のThe Scarecrow(2008)を読んでいます。翻訳を再読し、ついに未翻訳の新作にまで手を出す?事に。
 しかも論文の締め切りが迫り、僕を含む4名のうちもう2名が書きあげたという名乗りを上げました。僕は編集長に締め切りを延ばしてという嘆願のメールを出しつつ、つい論文に関係のないものを読んでしまいます。
 さて『ザ・ポエット』の主人公で、筆名を上げたはずのジャックは、今回は何と勤め先の『LAタイムズ』を首になるところからスタートします。もちろんそのままで終わるはずはないのですが、やけになったジャックが新聞記者が常連のバーで飲んだのは・・・"an Irish Car Bomb"でした。「それを素早く飲みほし、ジェイムソンが熱い油のように喉を焼いて胃の腑に落ち付いた」(意訳)とあります。その後は、"For my next drink I skipped the Guiness and Bailey's and went straight to Jameson's over ice"とありますので、2杯目以降はギネスにベイリーズとジェイムソンを浮かべるという破滅的な飲み方はやめて、アイリッシュ・ウィスキーのロックとなったようです。因みにこの作品には、『ザ・ポエット』に出てきたレイチェル・ウォリングも登場します。レイチェルはジャックと恋仲になり、ある作品ではボッシュとも。そして今回もそんな関係が復活した矢先に殺人事件が起こり、今その先を読んでいる最中です。ほんとは読んでいる場合ではありませんが。