ハリーとロスのダウンタウン

 まだマイケル・コナリーの「ハリー・ボッシュ」シリーズを読んでいます。
 第1作の『ナイト・ホークス』で出会い、妻となったエレノア・ウイッシュの行方がつかめない6作目『堕天使は地獄へ飛ぶ』を読んでロサンゼルスのダウンタウン観光をしています。原題の"Angels Flight"は実際にあるケーブル電車で、ここが発端の殺人現場となります。被害者がオフィスを持っているビル、Bradburyは『ブレード・ランナー』でもロケに使われた100年物の建物で、イタリアン・ルネッサンスリバイバル(よく分かりませんが)様式の、茶色いレンガと砂岩のファサードと鉄骨を使用したアトリウムが印象的です。
 もう一つはブロ−ドゥェイにあるアンソニー・クインの馬鹿でかい壁画も出てきます。これもネットで画像が確認できます。そんなこんなでハリー・ボッシュのあちこちとぶつかる捜査を読み進めながら、同時にロスのダウンタウンをツアーできる作品です。