支部のシンポジウム

 お昼を食べて少し赤い顔でワークショップの会場へ。3つあるうち自分も少し関わりのある「亡霊のアメリカ文学」へ。これは夏のNASSSや先週司会をした発表とつながるのですが、国家の歴史や言語や制度から抜け落ちる、零れ落ちてしまう、排除されるものがノイズやとげや亡霊として再帰してくるというくくりでよさそうです。
 最近人気のあるゲゲゲの河童のような、昔は田舎のおばあちゃんが見たことがあるような近代化の忙しさの中で忘れてしまったものの蘇りでもあるような。いろいろと参考になりました。
 「亡霊のアメリカ文学」の責任者のM先生とも挨拶。この計画に誘ってくれた東北支部のS先生とも話ができて、来月に仙台である関係した発表の情報も教えてくれる。
 さて同じ会場で開催された北海道支部発題のシンポジウムです。まず人出がきになります。7〜80名いてまずは一安心。本部事務局の正式?発表では95名いたそうです。もう一つの東京支部マーク・トウェインは150名といっていました。
 司会の岡崎さんが控えめでかつ明晰な話しぶりで、北海道支部の紹介もかねて講師とテーマの紹介。1番手の小子間さんがジャック・ロンドンとドライサーについてこれも分かりやすく落ち着いた話しぶりで安心してみてられました。次にゲストの平石先生。函館出身で北海道を愛する東京支部の講師はケイト・ショパンとドライサーについて。平石先生は作家でもあるので、レトリックに長けかつ論理的なので文学的で分かりやすい話でした。次のゲストはドライサー研究の第一人者の村山先生。この方も北海道出身で北大英文科の大先輩です。村山先生はドライサーとポーという意表を突いた、しかしご自身では前から調べている視点を飄々と話されました。
 これも携帯のカメラで撮りましたが、そのデータをどうPCに移すかわからないので、近所のドコモに行こうと思います。今回はとても成果のあった学会で、いい気分で札幌に帰ってきました。