Get Carter

Get Carter(1970年)はテッド・ルイスによるブリティッシュノワールです。実は1971年の映画化作品『狙撃者』を見て、マイケル・ケインのクールなジャック・カーターにしびれました。そのビデオ化作品もレンタルで見た記憶があります。
 文庫翻訳を今日ジュンク堂で見つけて早速購入・読了。リチャード・スタークの「悪党パーカー」にも匹敵するようなハードボイルドぶりです。カーターは最後殺されたようですが、続編もあるので生き返った?のでしょう。
因みに主演のマイケル・ケインは、1966年『アルフィー』でスターになった二枚目・演技派俳優。当時『映画の友』でみたスチールの彼は二枚目ながらずいぶんとお腹が出ていた記憶があります。主題歌はバカラック作曲で、ジャズ・ファンはカーメン・マクレーの歌唱で、またロリンズが作曲した「アルフィー」はアルバムも含めて有名。
 ミステリ・ファンならレン・デイトン原作のハリー・パーマー・シリーズ(『国際諜報局』1965、『パーマーの危機脱出』1966、『10億ドルの頭脳』1967)のボンドとは対極にある黒縁めがねのスパイが有名です。
 その後は徐々にコメディ役も多くなり、最近は『ダークナイト』の執事役も。
 原作ペーパーのジャケット写真は映画のカーターです。