大学の存在理由とビフカツ

 6日(日)午前中はシンポジウム「地域社会と大学」ともので、それなりに参考になりました。パネリストの一人は文部科学省大臣官房審議官という人の話はまとまった頭のいい話振りだけれどソツガないというのは肩書きの印象からくるものだろうか。ネットでみると文部科学省大臣官房審議官というのは局次長クラスのようで、次官(お役人のトップ)・局長に次ぐポジション。
 その他、愛媛大学学長の話も地方の中核国立大学の取り組みも、産学協同の例として興味深い。産学協同なんてのは60年代には大学の自治性・独立性を脅かすとんでもない考え方と言われたのですが、時代は変わる。
 もう一人の統計を駆使した話で、地方の大学定員割れよりも、都市の郊外の大学のほうが危機的状況であるとか、役所により規制緩和で薬学部が増えて、共倒れになるなど、自由化とそれに伴う自己規制が重要になる。1るの大学を受け入れるのには30万くらいの人口が必要になるなど、多くの人にとっては周知の、でも僕にとっては新しい情報で新鮮だった。
 しかし全般的には総合テーマである「大学の存在理由」について、大学自体が持つ意味とは別の、外部的理由で大学がそれに対応して変わっていかなければならない事に関する議論が多かったような気がする。もう少し社会状況に影響されない大学の本質と、変わってもいい部分とを整理して議論する必要があるように感じたのは、僕が全体の議論をちゃんと聞いていなかったせいなのだろうか。
 そんな疑問と反省を胸に、全日空ホテルの14階にあるレストランで「仔牛のカツレツ」をメニューに見つけて食す。ちょっとアンチョビが効きすぎてはいたがほぼ満足。でも甘口のドイツ・ワインがグラスで950円は高すぎる。レジでボーイに苦言を呈して伊丹十三記念館へ。