修理屋?!

 エレベータである先生から教室の窓の建付けが悪いので所属学部の教務委員に話しましたと言われました。確かに教務委員会は教育用施設・設備の保守・管理が関係業務なのです。
 でもセンター長って修理屋でもあるかなと思いつつ。fixerと言えば少し聞こえはいいかも知れない。いや、田中元首相の刎頸の友とされた小野田某氏もフィクサーと呼ばれたから、何か後ろ暗い事を後ろ暗く進める黒幕にもなってしまう。
 もちろん謀略とは無縁だけれど、あちこちからどこの意見を聞いてくれとか、どこそことの打ち合わせを設定してほしいとかの要請は結構あります。そんな意味でのフィクサー業をはじめて、調整役は創造的な仕事よりも自分に向いているのかのとも思えてきました。これって似たような事を前にも書いたような気がしますが、与えられた仕事が自分に向いている部分もあると無意識に考えてしまうのかも知れません。その方が仕事に前向きに取り組めるし。
フィクサーといえば、マラマッドの原作(1967年ピューリッツァ賞受賞)で、ジョン・フランケンハイマーの監督した映画『フィクサー』(1968)を思い出す。帝政末期のロシア、ユダヤ人排斥が強まる中アラン・ベイツ演じる修理屋が無実の罪に問われ、不屈の精神で無罪を勝ち取る。脚本がマッカーシズムを生き抜いたダルトン・トランボである事も興味深い。
 前向き、不屈の精神を学ばなければ。時には粘り強い面もあるのですが、だいたいは適当に、まいいか、という精神でいます。