そして神戸

 土曜日から神戸大学(灘区鶴甲)で英文学会。朝8時に過ぎに家を出て神戸空港〜三宮をへて1時過ぎに六甲にある神戸大学に到着。
 実はプログラムを見直して今回は僕的にはあまり聞いてみたい発表がなかった事に気づく。この学会は英文学がイギリス文学を中心に、アメリカ文学、英語学そして英語教育と大同団結的に発展してきた。しかし今は我がアメリカ文学会のようにそれぞれが独立して学会ができていて、各分野の研究者もその方が中心になってきたので、本家は多少没落した旧家または老いた巨象のようになってしまった、と言うのは言い過ぎだろうか。ま、新興分家も大変だけれどね。
 翌日曜日は黒人文化のシンポジウムがあり、知り合いが講師でもあり聞きに行く。N先生は普段のように端正にメルヴィルの作品における黒人の声を読み取る。アメリカ大衆音楽の研究の泰斗である三井徹先生はマイクを通しても声が聞き取りづらい。もう一つのポーに関するシンポウジムは平石先生、そして12月の支部大会の特別講演をしてもらう丹羽先生が出ていたので少し聞いてみようかと出向いたが、ほぼ満員の盛況で入れなかった。
 早めに関西空港に行って、大学の仕事(授業回数の資料の整理・作成)をしながらフライトを待つ。