文学を教える

 教養部に長くいた教養英語の教員としては、人文学部に移ってからの専門科目の担当が増える事は半分望ましいが、半分負担が増える事になる。最初は「基礎ゼミ」(1年生)、次に「北米文化論」、次に「専門ゼミ」(3・4年生)、そして今度は「英米文学」です。
 これが「英米文学講読」ならテキストを選んでそれを講読しながらその背景の文学的な事を話したり、学生の意見を聞けばばいいのですが、「英米文学」は「英米文学史」か「英米文学概説」的な内容になる。半期15回ですが、アメリカ文学史を概説して、あとはアメリカ文学の歴史・文化・人種・家族・宗教などを、あまり文学を知らない受講生の関心を引きながら話を作る必要があり、今はこの新しい科目の準備が1週間で一番大変。でも面白いですが。
 明日は「アメリカの風景の発見」というワークショップでやったホーソーンの「ナイアガラ行き」とハドソン・りヴァー派の絵画を取り上げようと思っていたけれどうまく話を作れない。テーマが文学研究の中級レベル以上になってしまうので、M・トウェインで1回話をしようと準備中です。これが何とかなりそうなので、これからテニスです。