ドラムを聴く

 日曜日札幌の女性ドラマーの演奏に関して以来、ジャズ・ドラミングに注目している。
 テクニックとパワーとセンス。これが微妙に重層的に、重複的に、錯綜的に重要だ。テクニックで言えばシンバル・レガートを正確に刻めても、それが必要なタイミングを察知するのがセンスだと思う。しかし如何に絶妙のタイミングでバス・ドラを決めても、如何せんパワーがないとダメな場合もある。デニス・チェンバースのような重量級(体格も)のドラマーは大は小を兼ねるのですね。
 昨夜はロイ・ヘインズレニー・ホワイト、トニー・ウイリアムズを聞き比べてみたが、トニーのドラミングは正確さ、タッチ、タイミング、歌心、すべて一級の天才ですね。あらためてそう感じました。
 あとフィル・ウッズ&ヨーロピアン・リズム・マシーンやヨアヒム・キューン・トリオのダニエル・ユメール。知的で色彩感あふれるドラムが素敵だ。
 東京ブルー・ノートのジャック・ブルースの後ろで叩いていたシンディ・ブラックマン。若い時よりも中年の現在の方が素敵な黒人女性ドラマー。レニー・クラヴィッツのバンドでも活躍しているらしい。
 NYのブルー・ノートでディ・ディ・ブリッジウオーターの伴奏をしていたのはテリー・リー・キャリントン。キュートでパワフルなドラマーでした。
 去年僕の授業を取っていた女子学生(現在4年)もロックの女性ドラマーらしいので一度聞いてみたい。