Last Picture Show

西部小説のラリー・マクマートリーは1971年の映画『ラスト・ショー』(ピーター・ボグダノビッチ監督)の原作者でもあった。さっそく原作を取り寄せて読んでみました。
 少々地味目だが悪くない。映画の内容とほぼ同じです。1950年のテキサスの田舎町が舞台です。寂れかかった映画館が町の現状を象徴している。
 そのオーナーのサムが少年達のヒーロー。主人公のソニーは親友デュェインの恋人レイシーにひかれながらも、フットボールのコーチの妻と不倫関係に陥る。
 寂れた町の将来の見えない少年たちと彼らを見守る大人の物語が映画と同様、うまく描かれています。
 アメリカの大方は、ニューヨークやロサンゼルスではなくて、このような中西部の田舎や小都市に生きているはずなんで、その人々や生活がリアルなアメリカのはずなんですが。
 ソニー(ティモシー・ボトムズ)とコーチの奥さん(クロリス・リーチマン)。