ヒップホップのビート

 本当に今年の6月は雨が多く、札幌の6月は一番いいはずなのに残念。週末もテニスができないし。
 さて月末締切のNASSS(名古屋アメリカ研究夏期セミナー)のコメントを書いています。今年の全体テーマは「アメリカニズムと社会的公正」(Americanism and Social Justice)。http://www.nanzan-u.ac.jp/AMERICA/2009_seminar.html
 さて歴史・社会、政治・国際関係、文学・文化部門の最後の部門の分科会でコメンテータ(発表者に応答する役割)になり、久しぶりの英文原稿を執筆中です。今日は在宅研究日として一日この仕事をしようと。
 で最近買った南部のヒップホップのCDを聴いていますが悪くない。Three 6 MafiaMost Known Unknownです。全部のトラックとは言わないが、僕の考えている黒人のラップまたはスピーチにある身体的なビート、音楽の伴奏がなくても成立するリズムが強く感じられる。ヒップホップの先駆者と言われているThe Last Poetsを聴いても感じないビートがじつはマルコムXやアンジェラ・デイヴィスの演説にはあると思う。詩人・音楽家政治活動家の誰が一番音楽的か。
 これは今回の社会的(不)正義と言語とは直接関係しないが、僕としては追及したいテーマの一つだ。これも今回のような機会があって、いろいろと模索・煩悶しながら黒人音楽から黒人の身体性について思いめぐらしているうちに出くわした事で、こういう事が研究とか思索とかの面白さだと思う。