顔が大きい

 これは自分の顔の事を言っているのではありません。最近のテレビ・カメラの写し方の事です。
 最近はNHKでも民放でもとにかくカメラが被写体に寄って撮る事が多い。昔のカメラマンはロングやバスト・ショットやクローズ・アップを必要に応じてバランスよく使い分けたと思う。
 しかし最近は芸もなくただカメラが被写体に近づいて撮る事が多い。どのようなショットがいいかという判断ができないので、とりあえず寄って撮ればいいと思うのでしょうね。昔の小さいサイズの画面ならいざ知らず、しかも解像度が格段に良くなった現在の大画面で大写しに耐える人はそんなに多くない(と思う)。テレビに向かって、そんなに近寄らないでと思わず言ってしまいます。
 カメラマンのレベルが低下したんでしょうね。それと指示を出すべき演出家・プロデューサーの能力も。そう言えば昔は少しとうの経ったスター女優などのアップには紗をかけて撮ったとか。それはそれで銀幕では美しいものを見たいという観客と、美しくあり続けたいという女優の双方の願望が充たされるのだからいいと思う。でも似たようなものを最近のテレビで見ました。しかも同じ画面で向かいに座っている男性は普通に撮られているのでとても不思議な気がしました。不気味というと言い過ぎだろうか。O・Rという女優でしたが、これは女優の執念だけが独り歩きをしたあまり良くないケース。