70年代の輝き

 昨日は家内が外出。手作りの昼食は失敗したが、お休みの日の昼間のビールと音楽(大音量)は楽しむ事ができた。CD4枚ほどのセレクションの第一番はStanley ClarkのSchool Days。1972年のジャズ・フュージョンの大傑作Return to Foeverにおけるベース奏者によるソロ・アルバムです。
タイトル曲における軽やかなエレベー(エレクトリック・べース)がいい。しかしクライマックスは6曲目のLife Is a Gameのカデンツァ。早弾きの凄さについてよくいわれますが、手が動けばいいというものではないですよね。その一音一音とまでは言わないけれど、演奏の中で意味ある音の連なりとしての早弾き、これが重要だと思う。つまり意味のあるフレーズとスピードが生み出す快感。
 ジャコ・パストリアスの革新的なエレクトリック・べースともちがい、ウッド・べースもうまい。またちょっと後輩のマーカス・ミラーの音楽性とも異なるか。ジャコのような破滅的な天才とも、マーカス・ミラーのような知的なマルチ奏者とも別の地点での、スタンリー・クラーク独自の奏法と曲想が表現されている。
 とりあえず、ここでビールが進みます。