式に向かない人

 今日は勤め先の大学の卒業式があった。次年度の教務委員として式後の作業に参加するためもあり、1時間半もある卒業式に出席。1時間近くかけて5学部11学科のの代表者(昔で言う総代か)に学部長が、5大学院の代表者に学長が卒業証書を渡す。
 僕は何故か高校と大学の卒業式に出なかった。高校の時は大学紛争の時期と重なったので、大人のルールに逆らいたかったのだろうか。卒業証書を家まで持ってきてくれた高校の友人とはまだ付き合いがある。そして大学では入学式と卒業式に欠席した。卒業式の夜は教養時代の仲間と飲んだけれど。で、大学院では修士課程に4年もかかったせいか、年を取って大人になったせいか、修了式に出席した。
 儀式めいた事が性に合わない。儀式にも意味があったとは思うが、形骸化して形だけ残ったものには興味がない。でも仕事柄出ない訳にはいかない時もある。苦痛な時間を何とかしのぐ。気が短くて我儘な性格なので、大勢の人たちと共有する自分に関係のない時間と空間が耐えられないのだろうと思う。学生たちはどんな気持ちで式の時間を過ごしているのだろう。壇上から見た若者たちの表情は、決してこの時間を楽しんでいるようには見えなかった。彼らは僕よりも大人で、式なんてそんなものさ、後で仲間と騒げればいいんだ、とでも思っているのだろうかね。
昼食を取ったカナダのレストラン。緑が多くて気持ちが良かった。ラザニアも美味しかったです。