Pastoral(牧歌)

昨夜は腰痛がひどかったが、今日は少しいい。でも、飲み会は残念ながら不参加。で、また休みながら本を読んでいて、こんな詩に出くわした。
長篇詩Patersonを代表作とするモダニズム&イマジスムの詩人William Carlos Williams(ウイリアム・カーロス・ウイリアムズ、1883–1963) のPastoralだ。ミドル・ネームからも想像できるように母親はプエルトリコ人。本人は開業医をずっと続けていた異色の詩人。
 ちなみにこの詩をこんな風に訳せるだろうか。「若い時には成功する事が当たり前だとおもっていたが、年を取った今、ごく貧しい人たちの家に見とれながら、懐かしい裏通りを歩く」
 タイトルのパストラルは羊飼いたちを中心とする田園生活の素晴らしさを歌う詩のジャンルなのですが、ウイリアムズはそれを逆手にとって、現代の都市の裏町に住む貧しい人々への共感を歌っている。この詩に対する関心は授業の都市とアメリカの観点からのものでもあるが、詩句と視点が素敵だ。


When I was younger / it was plain to me / I must make something of myself
Older now / I walk back streets / admiring houses / of the very poor

 画像は詩人27歳の時の自画像。彼はアメリカ絵画史において有名なアーモリー・ショーにも関わっていた。