レポートは難しい?!


2学期の金曜日2部2時間目は今年で2年目の「北米文化論」。昨年作ったパワーポイントを適宜アレンジしながら準備して臨んでいる。

 で昨夜講義後学生4,5人がレポートのテーマについて質問してきた。与えたのは「アメリカの都市と郊外」という枠の中で、自分でテーマを考えて書く事。例えば「アメリカの郊外を映画いたTV映画について」、「日米の郊外の比較」、「アメリカの田園と都市について」などを例として挙げた。

 しかし学生はテーマを決めて与えられるのに慣れているせいかどんなテーマで書けばいいか分からない様子だ。文化論って確かにアメリカ史などに比べると担当者によっても大幅に違うし、漠然としている。そこで学生にとっては馴染みのない都市と郊外というテーマで講義を受けた時、その講義自体は何となく気楽に楽しく聞いてきても、いざ自分でテーマを決めてレポートを書きなさいと言われると戸惑うようだ。

 問題は講義自体の流れの曖昧さにも一因はありそう。時々こういう意図でこのようなテーマでやっているんですよと確認しつつ進めているつもりだが必ずしもその通り伝わらない。それで来週はニューオリンズと南部という予定のテーマを後回しにして、都市と郊外というテーマの確認、そのテーマの中でどんな小テーマが考えられるかを学生と考えてみようと思う。

 昨日は学生にこんな風に考えてみてはどうと言ってみた。都市と郊外という入口からアメリカの人種・階級・家族をみてみたらどう?またはアメリカの人種・階級・家族から都市と郊外をみるってのは?まだ曖昧だろうか。そのあたりを来週は準備してい行こう。

 写真は1957年ニューイングランドの郊外を舞台に未亡人と植木屋との恋を描いたドイツ出身のダグラス・サーク監督の『天はすべてを許す』