Game, Set and Match!

2学期の足音が聞こえてくると書いた後に研究会で他の大学の人たちと話したら、とっくに始まっていますと言われました。例によって世間知らずの僕ですが、確かに医療系・福祉系の学部を持つ大学は授業回数こそわれわれと同様でも、実習・実験とかがあってはやく始まり、終わりは遅いんですね。
 で遅まきながら2学期の準備の一環として、一般教育の英語のリーディングの準備。実は英語テキストを出版社で作ると言う企画は駄目になりましたが、企画の目玉として考えたのが多様な題材と文体の文章集でした。6月のウインブルドンに合わせてテニスの英語、10月にはハロウィーンに関する文章など手作りテキストで用意しました。しかし英語が難しいのか、学生の英語力のせいなのか、進度が予定通りいかず、2学期最初にテニスのスコアリングの英語を読む事に。これはこれで全米オープンが終わったばかりで、全英には遅れたけれど全米の終了直後にタイミングが合った?!
さてタイトルの”Game, Set and Match”ですが、意味はご存知のように「試合終了」です。これを「ゲームセット」というと、あっているのですが、”Game, Set and Match”との関係はどうなっているのと疑問がわきます。どうも「ゲームセット」は和製英語で、「試合(=ゲーム)が終了(=セット)」と考えたのでしょう。その誤解の理由は”game”の「遊び道具」・「スポーツ」・「駆け引き」・「(狩猟の)獲物」などたくさんある意味の中で「試合・勝負」が日本では流通しているからだと思います。現在なら「ゲーム」の意味が強いかも。
テニスではポイント〜ゲーム〜セットという試合の流れがあって、最後に主審が「ゲーム・セット・マッチ」と試合終了を宣言します。スポーツの英語では今まで野球やサッカー、クリケットなど扱いましたが、競技そのものに馴染みのないクリケットは難しかった。特に学生の場合、知らないスポーツの英語のルールを学ぶより、知っているスポーツのルールを英語ではこんな風に言うんだというプロセスの方が勉強になるんです。