大学院の準備

また「初めて」があります(前にも言いましたけど)。6年前に初めて学部の「専門演習」を担当した時にはとまどいました。でも教養部の時以来30年近く1・2年生の英語を教えてきて、学部の科目や卒業研究(≒卒業論文)につながる専門演習を教えた事がないので、それなりに準備をしました。
 ま、長いい間大学で教えてきましたし、準備は必要なもののそれまで自分がやってきた事をゼミ用にアレンジしました。それしかできないですし。今回の大学院担当の講義(「英米文学特殊講義」)のシラバスも何とか作り上げた時に、こんな風に自分は考えて研究してきたのだと言う事がある意味で再確認できました。
 因みに人文学部に移ってから担当してきた「北米文化論」のシラバスも参考になりました。この大学院担当の講義の他に演習も2つシラバスを書きましたが、1つは講義を演習的に展開したもの、もう一つは思い切って黒人音楽を扱うシラバスにしたら事務から「文学」が少し入っていないと通らないとクレームがきました。でも大学院の責任者に「英米文学特殊講義」だけど「文化」でいいと確認して引き受けたのです。妥協して少しだけ、アリバイ的に「文学」という文言を入れました。
 で、「英米文学特殊講義」の方に3名の履修者が出てきました。さて初めての演習の時と同様に、どのように大学院の講義をするのか、40年前の院生時代を思い出しながら。確か北大の大学院の時は、例えば修士1学年は定員4名だったので、修士課程の講義が最大8名、博士課程の先輩たちと一緒のときは10名前後いたような。
 ただ今回は3名なので、講義とはいいながらゼミ的な授業になるような気もします。シラバスを読んで履修希望を出してきたので、シラバスを確認しながら、履修者と相談して進めようと初心者は考えています。