33年ぶりの引っ越し

 1980年28歳で赴任した時は、建って数年のビジネス・ホテルのような新しくて機能的な研究室に感激した。その後助教授・教授になっても同じ部屋。キャンパスでは20年前に地下鉄開通の時にその上に研究室ができ、10年前には経営学部開設時に新しい建物ができてそこにも新しい研究室ができましたが、それぞれの時期の、それぞれの学部の研究室使用の方針で、僕はずっと同じ部屋でした。
今回は築10年の建物の8階に引っ越し。あと6年だけれど、ま選べるなら違う景色と少し収容の大きい部屋にと思い、決断しました。研究室の移動に向けて自分から運動した訳でも、また移動を強制された訳でもなく、学部の方針で選べますがどうですかと言われ、じゃ引っ越しますと返事をしたのでした。
 蔵書は7千冊前後、まだある古い家と新しい家には3千くらいだろうか。退職して一か所に置くと大変でしょうね、どう整理するか。1万冊と言うのは大きな書庫を作るかどうかの境目の数字のような気がします。さて今回60個段ボールを用意しましたけれど、足りなくて使いまわして事なきを得ました。使ったのは100箱くらい、大きさは2種類用意したけれど、僕は小さい方、学生には大きい方の箱を運んでもらった。本を運ぶダンボールは小さめが安全です。今年の3年ゼミは半数が男子学生で、3名手伝ってくれました。2名遅刻してむっとしましたが、でも仕事はちゃんとやってくれました。もちろん?バイト代は出しましたけれど。
 で、やはり引っ越してよかった。この研究室は一部スタッカー式の集密書庫になっていてたくさん本が収納できます。景色も藻岩山が見えて気持ちがいいです。ただ前の北向きと違い、今度は西向きなので西陽がきつそうですが。そうだ、夏には花火大会が見えるとか。昨日は適当にどんどん詰め込んだので、これから整理がたいへんです。