見つけました?!

2009年12月に「アメリカン・ミザンスロピー」と「暴力的な相棒」というタイトルで、似たような事を書いていました。でも少し違うのでいいかなと。
 それとタイトルを「またビスケット」としてしまうと、後から記事を検索するのに不便だと分かりましたので「またビスケット(とロバート・パーカー)」に。
 ついでにロバート・パーカーのスペンサー・シリーズ以外の『アパルーサの決闘』でも副主人公のエヴァレット・ヒッチが主人公のヴァージル・コールのために悪徳牧場主を殺して物語が終わります。この作品の女性主人公アリソン・フレンチは、ヴァージルが強い時は彼に、他の男が力を持つとその男に靡いていく女性です。元牧場主で今では街の顔役となったブラックにすり寄る彼女との関係に苦しむヴァージルをみかねて、エヴァレットは元牧場主でブラックを挑発して決闘で殺してしまいます。
 この『アパルーサの決闘』は俳優のエド・ハリスが監督と主演で映画化しています。エヴァレットはヴィゴ・モーテンセン、アリソンにはレニー・ゼルウィガー、なかなかの西部劇に仕上がっていました。
 原作の第2作ではアリソンはヴァージルと別れ、娼婦に身を落としていきます。第3作ではエメットとヴァージルがアリソンを探し出して、再出発をする事になる。さてこのアリソン、群れの強いオスに身をゆだねる現実的な女性であり、これは女性だけに限らず、グループの権力者に身を摺り寄せる人の常かなとも一方で思いますね。
 ロバート・パーカーはスペンサー・シリーズの他に警察署長ジェッシー・ストーンも書いていますが、このジェッシーがまた身持ちの悪いというか性情不安定な美人妻との関係に苦労する話です。これはトム・セレック主演でテレビ化されていますが、あの体格のいいセレックが鬱々として酒を呑むシーンが面白いと言えば面白いかな。