細部に宿る

 今朝はThe BandのMusic from Big Pinkを聞きながら通勤。このバンドはブルース、ロック、ジャズ、カントリー、ロカビリー、フォークソングなど、アメリカのポップ・ミュージックを横断的というよりはごちゃまぜにした様な音楽が、イギリスのロックにはない泥臭さもあって好きです。
 ボーカルもメンバーのほとんどが交代でできるので、それも変化があって面白い。今日もイヤフォンでの音楽が、ボーカルの背後のベースの動きや、ドラムのハイハットを叩くスティックの響きなど、曲全体を聴きつつも細部に耳が行って、それが心地いい。
 支部機関誌の翻訳書評を頼まれたので、以前読んだ作品をじっくり読むとまた違う面白さが見えてくるような気がします。僕はいらち(短気)なので、先へ先へと早く展開を知りたくて、割と読み流す方なのですが、書評を書くという事で、じっくり、時にメモをとりつつ読むと、作品の深部に分け入るような気もします。前に読んだので、今度は細部の面白さにじっくりと付き合いつつ読めそう。