ラジオでポーを聞く

 昨日紀伊國屋で何となくラジオやテレビのテキストを眺めていたら面白そうな表紙が目についたので、手に取ると「エドガー・アラン・ポー 文学の冒険家」と題した、NHKのカルチャー・ラジオ(そんなものがあるんですね)の講義テキストでした。
 講師は巽孝之教授。4月から30分の13回もの。早速買って読んでみました。やはり面白い。読むとそんなに難しくはないけれど、聞いてすぐに理解できるのかなとも思いました。巽さんはポーの専門家でもあるけれど、詩や短編、それも推理小説やSF的な作品、恐怖小説的な短編、詩論など、ジャンルの創設と横断的な作家と、やはりジャンル横断的な研究者である巽さんとは重なるものがある。岩波セミナーブックスから1995年に『E・A・ポウを読む』を出していますが、内容の重複もない。しかし作家の名前は一般に流通しているものにしたようですね。