そして亡霊のアメリカ文学

 昨年の11月のブログでも書いたように仙台の東北大学支部主催のシンポジウムに行ってきました。それは来月開催されるシンポジウムで発表するので、他の皆さんがこのテーマでどんな風に話されるのか見に行ったのでした。
 その後、震災があり、開催が危ぶまれましたが、予定通り開催。それで前項で自分たちのシンポジウムの原稿化に失敗したのに、今度はよその支部の発表かいと揶揄されそうですが、これはコーマック・マッカーシーの「越境」で話す予定。これの要旨提出が20日金曜日です。
 マッカーシーと『越境』については何度かこのブログで触れています。今まで全国大会レベル、本部機関誌では話されていないような気がする。科学論文ほどではないけれど、やはり先行研究のないテーマについて書く事に意義があると言うか、興味があります。久しくラッセル・バンクスについて書ければいいなと思っていたのが、先年本部機関誌に優秀な論文が載りました。九州の渡部さんという女性研究者ですが、一度お会いして話を聞きたいと思っていました。それが7月末の名古屋で同席したのに、院生のように若く見えたので、あの渡部さんとは分かりませんでした。
 さて今は映画化で有名になってしまったマッカーシー、多分誰かが書いてるでしょうね。もうすでに全国誌に投稿して掲載予定かも知れない。でも何とか自分なりのアプローチで論考を進めるしかないと腹を括って。少なくとも原稿を落とす事はないようにしなければ。