Anna Deavere Smithの事
朝新聞に目を通した後、コーヒーを飲みながらTVのチャンネルをまわしていると、スター・チャンネルで『レイチェルの結婚』をやっていた。この映画は前にも流していて、少しつらい映画なのであまりきちんと見ていない。しかしたまたまチャンネルを回した時に、アンナ・ディーヴァ―・スミスが出ていたのでびっくりした。しかもIMDB(インターネット・ムーヴィー・データベース)で確認すると監督は前項でもふれたジョナサン・デミでした。
僕がこの女優に気が付いたのはやはりジョナサン・デミの『フィラデルフィア』でした。この映画では端役でしたが、大手法律事務所の職員として法廷で証言した時の、ウイットに富んだアイロニカルなキャラクターで記憶に残っています。つまり普通の服装をするようにという白人の上司に対して、黒人女性職員の彼女は「アフリカ系アメリカ人として」普通の服装のつもりだと。それをダブル・クオーテーションを表すボディ・ランゲージを使ってニヤッと笑いながら表現した。
そんなで印象に残ったので、IMDBで名前を調べ、舞台で有名な女優・作家で、スタンフォードやニューヨーク大学で教えてもいると知りました。早速彼女の戯曲もアマゾンで買いました(が、例によってまだ読んでいません)。
で今朝の『レイチェルの結婚』につながります。何とここでは主人公キム(アン・ハサウェイ)の継母を演じます。キムの実母はデボラ・ウインガ―。アンナ・ディーヴァ―・スミスはドキュメンタリー・シアターと言う運動の中心人物で、新聞などに出ている実際の事件から戯曲を作る方法の様です。彼女の代表作のFires in the Mirrorは有名な「クラウン・ハイツ事件」を基に、政治家、宗教的指導者などの関係者のモノローグを一人で演じるものです。このブルックリンでおきたクラウン・ハイツ事件は黒人とユダヤ人の反目を象徴する事件として知られています。アンナ・ディーヴァ―・スミスの事はいつか取り上げたいと思っていました。