懐かしい映画

 最近研究費で買いたい本が少ないので、DVDを買う事が増えています。最新の『キネマ旬報』で紹介されていた20世紀フォックスのリクエスト・ライブラリ―第3弾の6本を注文しようかと考えている。ラインアップは『ジョアンナ』(1968)、『マイラ』(1970)、『シンデレラ・リバティー』(1973)、『怒りの山河』(1976)ほか。
 『ジョアンナ』は主演のジュヌビエーブ。ウェイトのキュートでファッショナブルな新しさ、ロッド・マッケンの音楽、助演のドナルド・サザーランドの声とセリフが印象的でした。
 『マイラ』はゴア・ヴィダル原作のハリウッドもの、性転換もので、原作も読みましたが、少々いびつな珍品。映画では女性に転換した主人公を当時の人気女優ラクエル・ウエルチが演じているのが売りでしょうかね。
 『シンデレラ・リバティー』は『ゴッドファーザー』で人気の出たジェームズ・カーンの水兵に絡むマーシャ・メーソンがチャーミングです。ニール・サイモンと結婚する前だろうか。
 『怒りの山河』は『ストップ・メイキング・ザ・センス』や『羊たちの沈黙』、『フィラデルフィア』など名作を作るがなぜかタイプを特定できないジョナサン・デミのアクションもの。ピーター・フォンダ主演で、銃の代わりに石弓っていうのだろうか、アーチェリーのような武器を使うのが印象に残っています。また日本のやくざ映画のように、主人公が悪徳不動産業者の暴力に我慢に我慢を重ね、最後の健さんのように殴りこんでいくと言う構図です。