さまざまなメッセージ

 僕はヒップホップ・ソウルのローリン・ヒルがかなり好きで、CDもアコースティック・ギター自演2枚盤まで買いました。でもイマイチだった?最近はyou tubeで彼女の歌唱を聴きつつ見ています。低音でしかもよく通る声質で、演歌でないけれどこぶしの聞かせ方もいいです。例えばロバータ・フラックのKilling me Softlyも完全に自分の曲になっているんですね。よく知られているメロディーをある種自分流に作り替える事ができる。そして解釈と歌い方、さらに映像で見ると歌いながらアフリカ的なダンスを自然に取り入れた動きがとてもいいです。
 さてまた彼女の出るyou tubeを見ているうちに、これも割と好きなニューヨークのラッパーNas(ナズ)のIf I Rule the Worldに彼女がフィーチャーしているのを発見しました。元歌はヒップホップの創成期のラッパーCurtis Blowによるもの。さらにNasのMessageはStingのShape of My Heartがサビに使われていてなかなかいいです。スティングのこの曲は『レオン』のラストで使われていましたね。マチルダを演じていたナタリー・ポートマンは当時(1994年)13歳で、今はもう30歳になるんですね。
 さまざまなメッセージというのは、1982年のGrandmaster Flash & the Furious Fiveの"The Message"によるヒップホップ文化の始まりから、Nas,そして現在に至るまで、ラップのライムまたはリリックは様々なメッセージが込められていると思うからです。
 http://www.youtube.com/watch?v=1rqLADn2X7s