授業の悩み

 2部の「北米文化論」が昨日で終わった。じつはもう1週間あったのだが進度上の理由で次回は休講にした。つまり今回で伝えるべき内容は伝えたという表向きの理由です。
 アメリカ文化を「都市と郊外」という枠組みでここ数年やっているのですが、学生のレベル低下もあってか、来年は素直に?アメリカ文化を歴史の復習から組み立てていこうと思います。もうそのような内容のシラバスも提出済みです。
 しかし問題は学生のレベルや関心だけではなく、自分の授業の仕方が知識の伝授という一方方向のスタイルである事の限界です。パワー・ポイントのスライドをたくさん用意しないと安心できない。そしてそれを全部見せようとして、学生にとっては受け身の講演のような授業に終わってしまう。この授業は履修が27名で、出席は20名強なので、もう少し学生の中に入って、質問をしたり意見を出させたりしながら、学生に考えてもらうやり方をすればよかったと反省しています。
 知識を教えられるのではなく、学生自ら考えるきっかけを与えながら進めていかないと、学生の学びにならないと思うのですが。これは3年のゼミについても同様です。来週は学生にゼミについて考えて調べてきてもらう課題を出しました。
 授業の中で学生に質問をしたりするやりとりがある程度できる授業(4年の演習や共通科目の英語文化演習)では授業後の疲れが少ない。学生が授業の中で学んでいる事がある程度実現できる授業だと、それなりの達成感もあってか、肉体的な疲れはあっても、これでいいのだろうかという後悔が相対的に少ない。
 年齢的にはベテランなのに、新米教師のような反省で情けないけれど・・・