就活とコミュニケーション

 チャイナ・パークで昼飯を食べながら、『アエラ』を眺めていたら、面接で前提の違う人とのコミュニケーションができる学生が求められるような話が出ていました。若者は自分と関心が同じ仲間を求める。その間でのコミュニケーションはできるが、考えの違う人とのコミュニケーションが苦手で、そこも面接では不利に働くようだ。
 これは正しい。自分と同じ考えの人って、自我の延長にある存在で、自分にとって気持ちいい。友人も同様の観点から選ぶので、多くはイエスマンに囲まれた裸の王様で心地いいが、そこから出たら何もできない。でも絶えずダメ出しをする人に囲まれているのもまた苦しい。
 友達選びのいい選択は、同じ考えの仲間と、批判をしてくれそうな人と、両方の視点からするべきだね。自分の奥さんだって、異文化だと思って接すると、意外に接点もあるとそれだけで楽しくなる。
 勤務先のある学部のある教員たちは、自分の考えが絶対だと考えているようで、違う考えに出会うと、自分の絶対性(と考えているらしい)が揺るがされると冷えるのか、感情的になり、時に激こう?する。知的態度というのは、現在の自分にある程度自信を持ちながら、開かれた態度で出くわす事象に自然に対応し、自分の経験や知識を深めていく事だと思うけれど。