LA都市論的ロック

 久しぶりに「英語文化演習」(共通教育科目)の話です。ロックの歌詞を読んで、解釈と文化的背景について担当者に話してもらい、こちらで訳の確認とyou tubeによる画像と音を見て・聴いてもらう授業をやっています。
 ただそれだけだと1回に3曲も4曲も進んでしまい、各曲について表面をなでるだけになって、かつ用意する曲の数も多く必要になります。それで最近では曲ごとに担当者以外の学生の意見や感想を一人一人述べてもらうようにしています。それで面白い意見も聴けるし、学生もとつとつとではあるがそれなりに感想などを言ってくれます。
 昨日はRed Hot Chlli PeppersのUnder the Bridgeをやりました。これって数年前にカリフォルニア文学のシンポをした時にKさんが発表したバンドで、その時はCaliforniacationを取り上げていました今回のUnder the Bridgeは孤独な語り手がLAの街だけを友としているという内容で面白かった。しかも2学期から受講している発表者の内容が、歌詞の訳と解釈と背景のバランスもよく、音楽についてよく知っているようだった。こちらからの質問にもちゃんと答えられる。
 この授業を履修する学生は自己紹介をさせるといろんな音楽を聴いているというのだけれど、好き嫌いを越えて、音楽を相対的に、そして言語化してとらえる事を目指しているのでけれど、教える側の能力のせいか今一つうまくいかない。でも今回の発表者のような学生をできるだけ育てていけるような授業にしたいとあらためて思いました。