あっと言う間の30年!?

 今日の教授会で勤続30年の賞状と記念品を頂く。
 28歳で北海学園大学の教養部に英語教員として赴任して、あっと言う間に30年が過ぎてしまった。本当に何にもしてこなかった気がする。
 30代はまだ飲み盛りで、勉強もしないでススキノに通っていました。とは言ってもホステスさんのいるようなお店ではなく、札幌の音楽・映画・文学好きの集まるようなお店です。中学校や高校の先輩が開いた小さなロックやジャズのかかる店。
 40代になって母が亡くなり、一人きりの2年間を過ごして結婚。少し落ち着いたところで、慌てて研究のような事を始めた。それが趣味にしては真面目に?聞いたり、観たりしていた事とつながるような研究になった。ちょうど東京から札幌に赴任してきた同い年の研究仲間ができて、支部の活動にも参加し始める。
 60年代にイギリスではじまり、アメリカに70年代、日本には80年代に入ってきたカルチュラル・スタディーズが、ポピュラー文化を研究できる環境を作ってくれた事もうまく後押ししてくれたような。
 でも若い時から接してきた音楽や映像も自分では言葉で語ろうと意識してきた向きもある。ずいぶんと理屈っぽく見えたかも知れないが、そんな風に分析的に聞くのが、観るのが好きだった。
 でも30年の成果と呼べるものがあまりにも少ないのに反省しきりです。そして少し反省した後、すぐ元に戻ってしまう。そんな風にこれから20年も過ぎていくのだろうか。
かみさんがお祝いにと言って取ってくれた円山「すし善」の出前。かみさんは倹約してバラチラシでした。お酒はだいぶ前に頂いた「剣菱」。