芸術の秋(冬?)

 今週は道立近代美術館で「ルオー展」を見てきました。でも残念ながら僕の指向には合いませんでした。数年前広島で学会があった時に、美術館で見たルオーはよかったのに。
 今回は点数も多く、その色彩があまりにも暗いのが展覧会全体を暗くしていたような気がします。でもたくさん観客が来ていて、主催者(副館長が高校同期)としてはよかったと思います。
 昨日は札幌市民ギャラリーで開催中の「小原道城 古希書展」に行く。この書家は大学時代の同級生のご主人で、初めて書を見ましたが、面白かった。絵画と違ってどう見ていいか分からないが、「靡」という文字が良かった。、「靡」は「靡恃己長」の冒頭の文字で、「己が長を恃むこと靡れ」という意味らしい。意味も身にしみる。あとは「空谷傳聲」も。
 書はまず、レタリングかデザインの観点から見てしまう。その後に名札(というのか)かパンフレットを見て意味を後追いして確認。家内の実家のギャラリーでは書または書道展はしない方針らしいが、何か書道の位置づけがややこしいのだろうか。