セザンヌ主義に

 近代美術館にセザンヌ主義を見に行ってきました。よかった。200円余分に払って見たパスキンはいまいち(でもそれは好みです)。よく何々展ってメインの画家の作品は数点であとはその画家にゆかりのある画家の作品という事もある。
 今回はセザンヌとその影響を受けたモダニズムの画家たち(フォービズム、キュービズム)や日本の画家の作品も数多く展示されていた。人も結構多かったです。僕の年齢の男性はさすがにいませんでしたが、さまざまな年齢層の女性たち、そして若いカップル。美術館に来るカップルっていいですね。
展示の順番を決める作風、大きさ、そして適切な説明など大変だと思う。また臨時のミュージアム・ショップなど充実している。ここの副館長が高校の同期の佐藤友哉君(実はまだお会いした事がありません)なので、その苦労話でも聞きたいところです。昨年基礎ゼミで見学した時にもお世話になりました。今年は3年のゼミで行ってみたいと勝手に計画しています。
 出張でよその町に行く時には美味しい食べ物の次に?美術館巡りをします。この不況で文化施設は予算も含めて大変だと思いますが、こういう時にこそ文化が大事だと思いたい。
 セザンヌインパクトや重厚さはないが、落ち着いた色彩がいい。点描派の影響を受けたタッチ、またはフォービズムに影響を与えた幾何学的なフォルムの作品が好ましい。
 で、例によってセザンヌ以外の画家にも興味を覚えた。まず、岸田劉生がいい。重たい色図使いの迫力。キスリングのそれは鮮やかな色彩。ブラックの抽象画も前から好きだ。京都で見た長谷川潔の作品。アメリカに渡った国吉康雄の絵。いくつも記憶に残る作品のイメージを脳裏にとどめてきた。実は奥さんも行きたがっていたので、また行くつもり。その時は近くの「ラグー」でランチもこみでね。