自前のテキスト

 4月から演習(3年生)を担当するが、テキストはアメリカの文学・映画・音楽・美術その他のテーマに関しての英語のテキスト読みつつ、質疑をしたり、文化研究の方法の説明やレジュメの作成、プレゼンの練習など、基礎ゼミ的な内容も考えている。
 で英語のテキストなのだが、内容・難易度などこちらの考えるような出来合いの教科書がない。それでネット上のテキスト(小説そのものも含む)をアレンジする方法を考えている。これはプリントして学生に配布する、お金はもらわないので、道義的・法的にも問題はないと思うがどうだろうか。
 でもこのような方法をとる教員があ多いと、教書会社は大変だろう。ま、もうすでに大変だと思うが。人によっては、このようなテキストを教書会社に持ち込んで、教科書化する事も多いだろう。僕もその辺りは考えたのだが、そうすると多くの教員が採用するような内容になりがちで、自分が特定のクラスで使いたいものとは微妙に違ってくる可能性もある。教科書会社のと交渉、版権について(これは会社がやってくれるだろうが)など煩雑な事柄が増えてくる。
 じゃあ、自分で自分のクラスのためだけに、商業行為が発生しないような、使用に限定する、自前のミニ・テキストを作る方がいいような気がしてくる。
写真は数年前からロックやR&Bの歌詞を文化論的に読む授業のプリント(表紙)。「越境」というコンセプトはずっと同じかな。取り上げた写真はディラン(ユダヤ系白人)、マーヴィンゲイ(黒人男性)、ローリン・ヒル(黒人女性)、マリアンヌ・フェイスフル(白人女性)と地域・ジェンダーのバランスをとった選択となっています(笑)。