Claude McKayをかじる?

 月末の研究会でクロード・マッケイの詩の発表がある。適任者が他にいるのだが事務局の本城に司会がまわってきたので、付焼刃的に泥縄式にお勉強をしています。
 今回は"The Harlem Dancer"と"The Tropics in New York"についての発表なので、詩集(薄い原著)を読みながら、ネットで解釈について調べてみる。ヒューストン・べーカーの『モダニズムとハーレム・ルネッサンス』は研究室にあるので後日参照。
 でタイトルの「かじる」は「読む」というのは憚れるので、少し遠慮気味に。マッケイの代表的な戦闘的な詩"If We Must Die"はYooutubeでも関連映像がある。さて"Harlem Dancer"と"Tropic in New York"の両作品は面白い。共にマッケイのアメリカへの違和感。カリブ海出身のアメリカにおける自分の立ち位置、帰属意識について最後の行で表明される。
 "The Harlem Dancer"においては周囲の若者たちに賞賛されるダンサーの気持ちがBut looking at her falsely-smiling face / I knew herself was not in that strange place."という具合に。
 "The Tropics in New York"ではニューヨークで見かける故郷の果物の描写の後、”And, hungry for that familiar ways, / I turned aside and bowed my head and wept"といった風に。