選ぶ事の難しさ

 演習志望者22名から11名を選ぶ。研究室訪問が39名だった。選ぶ基準が明確ならすっきりするのだが。研究室に来た順番に決める先生もいるらしい。これはこれで明確だが、2日間の訪問日のうち後の方しか来られない学生もいるので、不満も出てきそう。
 僕は志望理由書と成績と面談の印象で決めた。基礎ゼミを取った学生が5名、ブロックに一緒に行った学生3名、その他3名という構成。
 とにかく選ぶことは難しい。その理由は、選ばれなかった人の心情を慮るからである。選ばれなかった人の気持ちはよく分かる。何故ならそのような経験があるから。先ず選ばなかった相手を恨むか憎む。その次に少し余裕ができると自分の至らなかった点を反省する。そして次にあきらめ。でも自己反省と無縁な人は相手を恨んで終わる。
 入試とは違い、まだ学内や他の授業でも顔を合わせるかも知れない学生とどう向き合うか気が重い。