誉められた?!

めったに誉められないのですが、何となくグーグルで検索していると、自分の論文が誉められていました。学会的にではなく、鹿児島在住の若い人がブログでヒップホップの面白い文献だと。
2009年に北海学園大学の『学園論集』に書いた「Drop the Beat--ヒップホップとポストモダニティ」です。これは、その夏に「名古屋アメリカ研究夏季セミナー」のワークショップのコメンテータとして発表したものを、大学の総合研究の一環として原稿に書き直したものでした。
「名古屋アメリカ研究夏季セミナー」は2007年から2011年まで5年間開催され、助言委員として関わったのでした。あまり有効な助言ができたとは思えませんが、研究仲間ができた事と、7月末の暑い名古屋を経験できました。街中でもセミが鳴いていましたが、思ったよりもカラッとしていました。たまたま名古屋で散髪をしたら、サービスで電気マッサージをしてくれたり、コーヒーを出してくれたり。後は名古屋の人は鰻が好きなんだなと思いました。札幌のラーメン屋さんのようにあちこちに鰻屋があって、行列ができていました。
ヒップホップに話を戻すと、2000年同志社大学でのアメリカ文学会の全国大会でのシンポジウム「ポストモダン都市ニューヨーク」で発表し、翌年半年のニューヨーク滞在をへて『ポストモダン都市ニューヨーク』(松柏社)に掲載した「ヒップホップという亀裂」の延長線上にある論考でした。そんな意味で新機軸はないけれど、より分かりやすく整理されたもののように自分でも読み直して思えました。
恥ずかしいけれど、こんなに誉められた事はないので・・・ま、自慢ですが。

「面白さ:★★★★     オススメ度:★★★★    読みやすさ:★★★

北海学園大学人文学部英米文化学科の教員である、本城 誠二さんの研究論文です。
たまたまインターネット検索で拝見し、今回紹介させて頂きます。
PDF10枚ほどですが、読ませていただいた感想としては、本一冊と同じくらいのボリューム感があってめちゃめちゃ充実しています。
こんな私が上から言うのは大変おこがましいですが、「ヒップホップ」いうかなり複雑で抽象的である現象を細かい考察で丁寧に、そして正確に綴ってあります。
HipHopというアメリカNY、サウスブロンクスで生まれた現象を言語化、さらに日本語へと翻訳されている読み物はとても少ないのでヒップホップというカルチャーを理解するのに物凄く助けられました。
論文であるので堅苦しくは当然ありますが、HipHopを全く知らない人が読んでも「へーそうなんだ」と理解できると思います。
論理的で私見がなく、知識として吸収するなら絶対に読んで欲しい論文です。」

勝手に転載してゴメンナサイ。