レゲエと1970年代

 朝WOWOWジミー・クリフ主演の『ハ―ダ―・ゼイ・カム』を少し?観ました。
 1972年の作品でレゲエというジャマイカの音楽が知られたキッカケの一部となった映画です。今見ると、ジミー・クリフの音楽がずっと流れていて、それが心地よいBGMとなっている事、ガンジャマリファナ)も全編で重要な役割をはたしていて面白い。手巻きからパイプを使ってすったり、バーに売る下働きをしたり、大儲けを死している元締めにとって代わろうとしたり。
 さて日本でレゲエが有名になったきっかけはエリック・クラプトンの『461オーシャン・ブールバード』(1974)だろうと思う。一時的引退生活から復帰したこのアルバムは「アイ・ショット・ザ・シェリフ」のウン・チャ、ウン・チャという後打ちのはねるようなリズムと「保安官を撃った」という西部劇のようなタイトルが面白い。後からイギリスの統治領だったジャマイカの政治体制を知ると何となく理解できるが。この曲を作ったレゲエのスパースター、ボブ・・マーリーが英国人将校とジャマイカ人の母親との間に生まれた事もジャマイカの歴史と支配者と人種の問題をある意味では象徴している。
 また『461オーシャン・ブールバード』はレイドバックという60年代の混乱の後のゆったりとした生き方・音楽性を代表するアルバムでもあって、レイドバックした曲「レット・イット・グロー」や曲同士のつながり、クラプトンの自信と余裕のある歌い振り、イボンヌ・エリマンの歌(のちに『エリック・イズ・アライブ』で「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」を歌う)もあり、アルバム全体が心地よい。
 ロックとレゲエと言えば、レノンの『マインド・ゲーム』(1973)のタイトル・トラックにも出てくると言うのですが、よく分からないで?好んで聞いていました。
 レゲエと言えば、夏の音楽、夜よりは昼に聞く方がビールにも合います。そう言えば「サード・ワールド」のアルバムもよく聴いていました。